8月下旬

西日本新聞 社会面 田中 良治

 8月下旬。自宅近くにある福岡県飯塚市の嘉穂劇場前で、目をらんらんと輝かせた子どもたちとすれ違った。なぜ芝居小屋に子どもたちが?

 疑問に思い尋ねると、忍者体験やショーが楽しめる「忍者劇場」が開かれていた。

 歴史の重みを感じさせる芝居小屋で忍者イベントを打てないか-。企画を温めていた認定NPO法人嘉穂劇場の伊藤真奈美さんがある会合で、福岡忍衆(しのびしゅう)(同県篠栗町)関係者と偶然出会い、実現した。初開催の昨夏に1日平均400人だった来場者は今夏、500人に増加。旅行会社の目にも留まり、10月には欧米の観光客が訪れる予定とか。

 地域活性化には「今ある資源をいかに磨き上げるかが重要」といわれる。だが、いい知恵はそうは浮かばない。集客のため「失敗を恐れてはいられない」と試行錯誤を続ける嘉穂劇場のように、地域の枠を超えてタッグを組む方法もあるのだと、あらためて学んだ。 (田中良治)

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