公共交通値上げ大勢 消費増税 路面電車など据え置きも

西日本新聞 長崎・佐世保版 岡部 由佳里

 10月1日の消費増税に伴い、県内の多くの公共交通事業者が、増税分を反映させる形で運賃の値上げに踏み切る。一方、増税を織り込んだ運賃改定をこれまでに済ませているとして据え置く事業者もおり、対応が分かれている。

 JR九州は、初乗り運賃を10円増の170円とする。主な区間では、在来線の長崎-浦上が10円増の170円、長崎-諫早が20円増の480円。在来線特急(指定席)は、長崎-博多が90円増の4800円、佐世保-博多が70円増の3950円となり、割引切符の「2枚きっぷ」も値上げする。

 島原鉄道(島原市)は、鉄道、バスともに運賃改定する。鉄道では一部区間を除いて10~30円引き上げる。諫早-島原は30円増の1460円。路線バスは初乗り運賃が10円増の150円となる。

 長崎バスを運行する長崎自動車(長崎市)は、初乗り運賃は160円に据え置き、同市中心部は値上げしないが、主に市中心部と郊外を結ぶ区間を10~20円引き上げ。主要区間では、長崎新地ターミナル-小ケ倉は220円、同ターミナル-道の尾は260円となり、それぞれ10円上がる。

 長崎自動車グループのさいかい交通(西海市)も初乗り運賃(160円)や一部区間は据え置くが、全体では10~30円値上げする。

 長崎県営バス(長崎市)は、路線バスの一部区間以外は、10~20円値上げ。長崎駅前から諫早駅、大村駅、佐世保駅など県内の各都市間を走るバスは、10~50円増。長崎駅前と熊本、大分、宮崎など県外を結ぶ高速バスも、片道運賃で70~120円引き上げる。

 西肥バスを運行する西肥自動車(佐世保市)は、福岡市中心部と佐世保、ハウステンボスを結ぶ高速バスの運賃を改定。福岡と佐世保バスセンター、ハウステンボス間はそれぞれ50円増の2310円となる。

 一方で、運賃の値上げを見送る事業者も。長崎市とその近郊を営業エリアとする安全タクシーグループ(長崎市)は「高齢者など交通弱者の利用が多いタクシーの値上げは利便性を損ねる」として、初乗り運賃を510円に据え置く。

 「以前の運賃改定で今回の消費増税分も織り込み済み」などとする松浦鉄道(佐世保市)のほか、長崎市内で路面電車を運行する長崎電気軌道(長崎市)や西肥バスの路線バスも10月の値上げを見送る。(岡部由佳里)

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