【動画あり】ロボットの手袋がっちり 水、油付着しても滑らず 東和コーポレーション

西日本新聞 筑後版 片岡 寛

 作業用ゴム手袋メーカー「東和コーポレーション」(久留米市津福本町)は、産業ロボット用の手袋「ROBO Glove(ロボグローブ)」を製品化した。同社によると、国内初という。人用手袋の製造で培ったノウハウを生かし、水や油でぬれた状態でも高いグリップ力を発揮する。

 同社によると、開発を本格化させたのは約1年前から。昨年9月に名古屋市で開かれた展示会に試作品を出品したところ、来場した自動車部品メーカーの関係者を中心に「こういうのがほしかった」「ぜひうちのロボット用に作って」など、100件以上の問い合わせがあり、予想を超える好感触を得たという。

 背景には、ロボットアームのトラブルが、生産性の低下を招いていることがあった。各メーカーでは、アームの形状を生産現場に応じて独自に変更するケースが多いが、作業中に液体が付いてきちんとつかめなかったり、つかんでも落としたりして、修理の時間や経費が課題になっていた。

 ロボグローブは、顧客に応じたカスタマイズ生産で、今年9月の展示会出展から受注を始めた。人用の手袋に採用する独自の滑り止め加工を施し、高いグリップ力を発揮する。特に水や油が付着した場合、標準的な合成ゴムの滑り止めではグリップ力が大きく落ちるが、ロボグローブは乾燥状態に近い性能を確保できる。グリップ力だけでなく、異物の侵入からロボットを守り、故障を防ぐことへの期待も大きいという。

 開発には、人用とは異なる難しさもあった。前後左右に動くアームの可動域に合わせて手袋を柔らかくすると、強度が保てずに破れてしまい、逆に強度を高めると、可動域を狭めてしまう。同社広報部長の池本秀文さん(46)は「ロボットを長持ちさせる面でも注目されており、メーカーの困りごとを解決していきたい」と語る。 (片岡寛)

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