松橋事件 再審無罪の宮田さんに補償6000万円  拘束4813日分

西日本新聞 綾部 庸介

 熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で1985年に男性が殺害された「松橋事件」で、再審で殺人の無罪が確定した宮田浩喜さん(86)に対し、熊本地裁が刑事補償法に基づき約6千万円の補償金を交付する決定をしたことが1日、分かった。9月13日付。

 宮田さんは85年1月に知人男性を刺殺したとして殺人容疑で逮捕され、90年に懲役13年の刑が確定。99年3月に仮釈放されるまで5178日間にわたって身柄を拘束された。

 弁護団によると、決定は「長期の拘禁によって受けた精神的苦痛が相当に大きかった」と認定。有罪となった銃刀法違反などの刑期1年分を差し引いた約13年分(4813日間)について、刑事補償の上限額に当たる「1日1万2500円の補償が相当」とした。

 弁護団は、逮捕から仮釈放までのうち、有罪の1年分を除く4814日分について補償を請求していた。弁護団の三角恒主任弁護士は「請求通りに認められたのは当然。最低限の補償だが、一つの区切りが付いた」と話した。

 松橋事件を巡っては、熊本地裁が2016年6月に再審開始を決定。福岡高裁と最高裁も支持した。今年3月、熊本地裁が再審無罪を言い渡し、確定した。(綾部庸介)
 

熊本県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ