平成筑豊鉄道開業30年 記念ヘッドマーク列車運行 11月9日式典「これからも地域と共に」

西日本新聞 筑豊版 座親 伸吾

 平成元(1989)年10月に運行を始めた第三セクター「平成筑豊鉄道」(平筑、福智町)は1日、開業30周年を迎えた。この間の総利用客数は約7200万人。沿線自治体の人口減を背景に利用者が少しずつ減る中、節目を迎えた同社は「地域に愛され続ける鉄道でありたい」と気持ちを新たにしている。

 同社は1日から期間限定で、記念のヘッドマークを付けた列車を運行。11月9日に記念式典を開く。

 ヘッドマークは、車体カラーを開業当時の白にしている列車(1両)の前・後方部に設置。「祝開業30周年」の文字と、同社マスコットキャラクター「ちくまる」が描かれている。本社がある金田駅(福智町)構内の陸橋には「ありがとう!30周年」「これからも地域のみなさまと共に」と記した横断幕を掲げ、従業員約70人は記念バッジを着けて業務に当たっている。

 平筑は、かつて石炭輸送の動脈だった旧国鉄田川、伊田、糸田線の廃止に伴い、県や沿線自治体などが出資して発足。利用客数は92年度の約342万人をピークに減少傾向が続き、2018年度は約149万6千人だった。昨年7月の西日本豪雨で被災するなど厳しい経営環境の中、今年3月に観光列車「ことこと列車」の運行を始め、8月には行橋市に16年ぶりとなる新駅(36駅目)を開業するなど、利用促進策を相次いで打ち出している。

 通学定期による利用が全体の半数を占めるなど、沿線住民にとっては重要な移動手段。直方方面へ通院でほぼ毎週利用するという福智町の女性(78)は「若い時は車に乗れるけど、年を取ると移動は列車やバス。経営は厳しかろうけど、残ってほしい」と話す。

 同社経営企画室の伊藤英彦室長は「コミュニティーバスの接続などで自治体とも連携している。地域になくてはならない公共交通機関として、社員一同で守っていく」と決意を込めた。(座親伸吾)

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