「有明海再生への施策を」 漁業者、開門調査訴え 諫干で江藤農相来県

西日本新聞 佐賀版 北島 剛 金子 晋輔

 就任後初めて県内を訪れた江藤拓農相は2日、国営諫早湾干拓事業(長崎県)の潮受け堤防排水門の開門問題について、山口祥義知事や漁業者などと意見を交わした。知事や漁業者からは有明海再生に向けた取り組みを継続して行うよう求める声が上がった。

 江藤氏は佐賀市のホテルで、開門を求める訴訟の原告漁業者や弁護団と面会。太良町の漁業平方宣清さん(66)は漁場環境の悪化が続いているとした上で、「私たちは金が欲しいんじゃない。豊かな有明海が欲しい」と開門調査の実施を主張した。

 江藤氏は続いて、同市内で県有明海漁協の幹部や山口知事と意見を交換。漁協支所の代表は、タイラギ漁の休漁やノリの色落ちが起きていることを説明した。漁協の徳永重昭組合長は「有明海全体が再生するような施策をお願いしたい」と要望。山口知事も「裁判の帰趨(きすう)にかかわらず、長期的視点で有明海再生事業を継続し、必要な予算の拡充をしてほしい」と求めた。

 山口知事らとの面会後、報道陣の取材に応じた江藤氏は「政治家として農林水産省として、有明海を何とか再生したいという気持ちに迷いはない。どういう方法があるかしっかり考えたい」と述べた。

 江藤氏は8月の記録的大雨で浸水被害を受けた大町町の被災状況も視察。その後、長崎県を訪れ、営農者らと意見交換した。(北島剛、金子晋輔)

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