カンボジアに小学校建設 飯塚の税理士・林田さんが私財 地雷撤去活動に共鳴

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀

 地雷原の子どもたちに教育の機会を-。飯塚市の税理士、林田俊一さん(69)が建設資金を提供した小学校が、カンボジアに誕生した。かつて地雷が埋められていた土地にある村唯一の小学校だ。カンボジアの地雷撤去や被害者支援を行う一般財団法人「カンボジア地雷撤去キャンペーン」(CMC、本部・福岡市)の活動の一環。林田さんは4日、同法人の大谷賢二理事長(68)を招き、飯塚市で講演会を開く。

 林田さんは2012年、顧客の海外進出支援に向けた情報収集のため、カンボジアの首都プノンペンを訪問。立ち寄った日本語学校で、学生たちが「こんにちは」と大きな声であいさつする姿を目にした。「学習意欲が高い」と感心する一方、経済格差の拡大で、都市部から離れた場所では就学率が低く、家の手伝いで学校に通えない子どもが少なくないと知った。

 帰国後、カンボジアの教育事情が気になっていた林田さんは、現状をより詳しく知ろうと、CMCのツアーに参加。これまで計5回同行して地雷原に足を運び、被害者と接する中で、カンボジアの人たちを支援したいとの思いを強くしたという。

 昨年5月、それまで地雷を撤去した土地に学校4校を建設していたCMCの設立20周年記念式典で、林田さんは「私が次は行きます」と決意を口にした。

 林田さんの資金提供で学校が建てられたのは、カンボジア北部のセクソク村。「CMCセクソク林田小学校」と名付けられた学校は今年5月に完成し、現在、約110人の児童が通っている。「ここで子どもたちが不自由なく勉強してくれたらうれしい」。林田さんは今後も、教材費など学校運営を支援していくつもりだ。

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 講演会は4日午後6時から、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、大谷さんがカンボジアの現状などを話す。アストル税理士法人=0948(22)7427。 (田中早紀)

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