八幡東田ビール 11月発売 住民有志「GHH」、粕も菓子などに活用へ

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介

 八幡東区東田地区の市民有志らが、数量限定のご当地ビールの開発を進めている。国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)」に貢献しようと、従来は廃棄されてきたビアグレイン=ビール粕(かす)=の菓子などへの活用を模索している。

 SDGsは、2015年の国連サミットで採択された加盟国の共通目標で、「貧困をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」など達成すべき17項目の「ゴール」が設定されている。

 市民有志らは、SDGsの取り組みを街のにぎわいづくりにつなげようと、ご当地ビールの製造を企画。門司区の地ビールメーカー「門司港レトロビール」に製造を依頼した。製造過程で生じるビール粕は通常廃棄されるが、食物繊維とタンパク質が豊富なため、クッキーなどの菓子に加工できないか、地元の製菓専門学校などと連携して探る。

 東田地区にはかつて日本の産業革命をリードした官営八幡製鉄所があり、ビールの名称は、製鉄所の設計を担ったドイツの製鉄会社「グーテホフヌンクスヒュッテ」の頭文字から「GHH」に決定。香ばしい風味が特徴のドイツの伝統的な「アルトビール」を今月下旬までに完成させる計画だ。

 企画した「八幡東田まちづくり連絡会」の網岡健司会長は「地元では鉄冷えやスペースワールドの閉園があったが、東田地区はSDGsなど未来を見据えて進化を続けている。ビール片手に、東田のよりよい将来像を語り合ってほしい」と話している。

 ビールは税込み1本(330ミリリットル)550円。SDGsの期限の2030年にちなんで2030本の限定生産で、3日から予約を受け付ける。11月3日から、同地区のシェアオフィス「東田エコクラブ」などで販売を始める。問い合わせは門司港レトロビールの地ビール工房=093(332)5155。 (岩佐遼介)

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