視覚障害者の読書知って 本や文書→電子データに変換→読み上げや点字化 福岡市で12日に講演会

西日本新聞 ふくおか版 小林 稔子

 視覚障害者に本や文書の内容を伝えるため、ボランティアで「テキスト訳」に取り組んでいる団体「あいフレンド」(福岡市中央区)が12日、その活動や意義などを紹介する講演会を同市中央区のふくふくプラザ5階501研修室で開く。ボランティアの掘り起こしを目的に、視覚障害者本人が講演する。参加無料。

 「テキスト訳」は、パソコンの専用ソフトを使い、印刷物をテキストデータに変換する作業。これによって、パソコンやスマートフォンを使った文書の読み上げ、点字出力、文字拡大などに対応でき、音訳や点訳に比べて作業が短時間ですむようになる。災害などをきっかけに必要とする声が広がっている。

 2015年に設立したあいフレンドは現在、40~70代のメンバー24人が活動している。市社会福祉協議会ボランティアセンター(同)を通じて依頼があった機関誌や広報誌などを訳す作業に取り組んでいる。依頼される内容は幅広く、今までに英単語の参考書や機械の取扱説明書、楽譜などさまざまな文章をテキスト化してきた。

 ニーズは高いが、対応できるメンバーがまだ少ない。「現在はあまり多くの依頼を受けられない状況」と副代表の河野宏範さん(74)。「講演会で、視覚障害者が情報収集する実態を知ってもらい、私たちの活動に興味をもってもらい、仲間を増やしたい」と話す。

 12日は、福岡高等視覚特別支援学校の教諭で、視覚障害者の久保弘樹さんが「私と読書-点訳・音訳・テキスト訳との出会いを通して-」と題して話す。自身の経験を踏まえ、視覚障害者が生活する上で点訳や音訳、テキスト訳がいかに重要かを訴える。

 時間は午前10時~正午。定員50人。事前申し込みが必要。申し込みは同ボランティアセンター=092(713)0777=まで。 (小林稔子)

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