阿蘇南北で観光連携 高森町と南小国町が協定 周遊観光アピールへ

西日本新聞 熊本版 佐藤 倫之

 阿蘇地域の南北に位置する高森町と南小国町が3日、観光連携に向け包括協定を締結した。湧水や里山など双方の魅力を生かし、周遊ルートづくりを進め、観光客の裾野を広げる狙いがある。第1弾として、両町のケーブルテレビチームが共同制作した映像「百年の棚田 千年の草原」を、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで配信を開始。観光客が両町をビンゴゲーム形式で周遊する観光ラリーにも近く取り組むという。

 両町は「日本で最も美しい村連合」に加入。同連合はフランスをモデルに2005年、NPO法人が創設した組織で、全国63町村が加入している。背景には「平成の大合併」のうねりがあり、小さな村や町の営みや景観を守ろうと、両町は合併せず、これまでは個別に観光戦略を進めてきた。

 高森町の草村大成町長(52)と南小国町の高橋周二町長(46)は、年齢も近く、同じ高校出身。熊本地震後の観光客の減少もあり、「互いの強みを生かし、弱みを補完し合おう」(高橋町長)と、観光連携に乗り出すことになった。両町はこの日、「日本で最も美しい村連合・阿蘇支部」も設立した。

 調印式で草村町長は「互いの魅力を再発見し、共同で発信しながら、両町の交流人口、外からの関係人口を増やしていきたい」。出席した同連合の長谷川昭憲常務理事は「合併した多くの自治体が、そのメリットを実感できずにいる。これからは小さな町村の緩やかな連合体が強みを発揮していく時代になるのではないか」と話した。(佐藤倫之)

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