木材チップでシイタケ栽培 取り組み20年 子ども食堂に提供も 若松区の「清水産業」、販売も

西日本新聞 北九州版 米村 勇飛

 若松区南二島2丁目の木材加工会社「清水産業」が経営多角化を目指してシイタケの栽培と販売に乗り出して約20年が過ぎた。菌床チップからシイタケまでを一貫生産するのは西日本では珍しく、コストを抑制して販売量は約2倍に増えた。同社は「北九州のシイタケを全国に知ってほしい」と意気込み、地元産シイタケを味わってもらおうと、区内の子ども食堂にもシイタケを提供している。

 同社は九州北部の木材から木材チップを製造するのが主力事業。製紙用や薫製用などのチップを製紙会社や食品会社などに販売している。ただ海外からの安い製紙用チップの台頭があり、経営多角化を迫られ、1994年からカシやシイを使い、シイタケ栽培で使う菌床用チップの製造を開始。97年には自前でシイタケ栽培を始めた。

 シイタケ生産部門の清水慈子さん(30)によると、木材加工会社が菌床チップの生産、シイタケの栽培・販売までの一貫生産を行っているのは、西日本では徳島県の会社と同社の2社だけだという。

 現在は北九州市内のスーパーや道の駅約40カ所で販売している。今春からは若松区のボートレース若松で子ども食堂を運営するNPO法人「あそびとまなび研究所」など2団体の三つの子ども食堂にシイタケを提供している。清水さんは「北九州がシイタケの産地だというイメージは今はないかもしれないが、おいしいシイタケを提供し、少しでも若松産シイタケを知ってもらいたい」と話している。 (米村勇飛)

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