業者が私道封鎖、通行料要求 住民側は差し止め申請 長崎市の住宅団地

西日本新聞 華山 哲幸

パイプなどで封鎖され車両の通行ができなくなった私道=4日午後1時40分ごろ、長崎市青山町 拡大

パイプなどで封鎖され車両の通行ができなくなった私道=4日午後1時40分ごろ、長崎市青山町

 長崎市青山町の住宅団地内を通る私道について、所有する福岡県の不動産管理業者が今月に入り、一部をパイプなどで封鎖して車両が通れないようにした。業者が住民に「通行料」の支払いを求めて折り合わず、住民は4日、封鎖解除などを求める仮処分を長崎地裁に申し立てたと発表。対立が深まっている。

 団地は平和公園から西に2キロで、私道の総延長は約700メートル。100世帯以上が利用するが、業者は2日、パイプを置き「進入禁止」の札を掲示。迂回(うかい)路はぎりぎり軽自動車が通行できる幅で、住民は「50年以上使う生活道路。容認できない」と困惑する。

 業者は昨年11月、私道の所有権を別の業者から得て、今年3月に市に譲渡を持ち掛けたが、業者負担による道路の一部整備を求められて断念。以降、住民側に買い取りや「1世帯月1万円」などの通行料支払いを求め、断られたという。

 都市計画法は、1971年度以降に開発が許可された団地の道路について、自治体が原則管理すると定めている。この団地は60年代後半から造成されたため、対象外。市は「民間同士の話なので介入できない」という。私道の所有者は開発業者からその後、転々と変わった。

 住民側の弁護士は4日の記者会見で、「当初、開発業者と購入者の間で道路を無償で通っていいという合意があった」と強調、業者側の通行妨害禁止と封鎖解除を求めている。業者は取材に「書面が届いておらず回答できない」としている。(華山哲幸)

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