小5手書き新聞が全国展に 日田市の高村君、本紙報道で選出 「木の良さ伝えたい」

西日本新聞 大分・日田玖珠版 鬼塚 淳乃介

フリーペーパーを手にする高村君 拡大

フリーペーパーを手にする高村君

 日田市の石井小5年高村虎志郎(こじろう)君(11)が発行する手書きのフリーペーパーが、5日から横浜市の日本新聞博物館(ニュースパーク)で始まる企画展で展示される。「木の良さ」を伝えている高村君を取り上げた本紙の報道が主催者側の目に留まり、選ばれた。高村君は「木の良さや日田の林業に興味を持ってほしい」と期待している。

 高村君は、においが良く、触った感触も気持ちいい木の良さを知ってほしいと、2016年から不定期で約50部発行。木の色に近い濃い茶色の紙を使い、取材から編集、発行まで1人で担当。現在8号まで発行している。17年の九州豪雨で、祖父が経営する小野地区の製材所「高村木材」や周辺施設の被災状況を伝える「災害特別号」も発刊した。

 高村君の取り組みを同年の本紙大分県版で紹介。主催者側がこれを見て、今回展示する約130点の一つに選んだ。展示の打診を受けた家族は全員驚いたという。「純粋に思ったことを書いている。子どもだから伝えられることもあるのだろう」と選出の背景を推測する父親の真志さん(43)も「『甲子園』に連れて行ってもらうようなもの」と喜んだ。

 企画展(12月22日まで)では「読者との新しいコミュニケーションの仕掛け」に焦点を当て、紙媒体で人と地域のつながりを生みだそうとする全国の地方メディアを紹介する。高村君は会場で50部配布する予定で、「他の人たちが作ったものをみて、刺激を受けたい」と企画展での出合いを楽しみにしている。

 「ぱっと見て見やすい紙面作りが今後の目標」という高村君。「木の良さ」を伝えたい一心でこれからも発行し続ける。(鬼塚淳乃介)

大分県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ