赤ちゃん積み木で遊んでネ 嘉麻市、1年超で203人に贈る 市産ヒノキで製作「地元の自然大切に」

西日本新聞 筑豊版 長 美咲

嘉麻市がプレゼントしているつみき。「KamA」のマークも刻まれている 拡大

嘉麻市がプレゼントしているつみき。「KamA」のマークも刻まれている

 嘉麻市は、市内に生まれた赤ちゃんに対し、市産のヒノキで作った積み木を無料でプレゼントする「はじめてのつみき」事業を行っている。「木のぬくもりを感じながら親子で遊んでいる」などと子育て世代に好評だという。

 積み木は、一辺3センチの立方体8個。同市馬見の家具工房「ウマミアソシエ」の三谷宜嗣さん(42)が一つ一つ手作り。赤ちゃんが安心して遊べるように、角やささくれなどを丁寧に確認しながら削ったり、口に含んでも体に影響のない植物性の塗料で仕上げたりしている。積み木や収納用の袋には、市と三谷さんが考案した市の木やりんご、山、川などを描いた「KamA」のロゴが入る。

 約6割の面積を森林が占める同市。「市民に木を身近に感じてもらおう」と2013年から、「一生食事に困らないように」との願いを込めて、赤ちゃんに銀のスプーンを贈る欧州の風習を参考に、市産のケヤキを使った木製スプーンをプレゼントしていた。

 開始から5年が過ぎ、事業を見直すために子育て世帯向けにアンケートをした結果、おもちゃを求める声が多く、「積み木での手遊びは集中力や想像力などを育み、発達に良い影響がある」という作業療法士の意見も踏まえ、積み木に変更した。

 積み木事業は昨年9月にスタートし、助産師や保健師が、生後4カ月までの赤ちゃんがいる家庭に訪問する際、手渡している。市によると、9月末現在、203人に届けており、保護者からは「上の子には積み木遊びをさせたことがなかったのでうれしい」、「子どものことを考えて作られているので、安心して遊ばせられる」などの感想が寄せられているという。

 三谷さんは「木目や手触りが一つ一つ違う自然の素材の良さを楽しんでほしい」と述べ、市の担当者は「親子で積み木遊びをしながら木の温かみを感じることで、嘉麻の自然を大切に思うきっかけにしてほしい」と話している。 (長美咲)

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ