25年ほど前

西日本新聞 社会面 室中 誠司

 25年ほど前、英国を旅し、ウェールズまで足を延ばした。ロンドンからの車窓で気付いたのが、イングランドからウェールズに入った途端、点在するグラウンドのサッカーゴールが、ラグビーポールに変わったことだ。土地柄の違いを感じた。

 中心都市カーディフの駅に着くと目の前はスタジアム。ちょうど米国とのテストマッチの最中だった。前半終了間際だったこともあり、係員は「切符なしでも入っていいよ」と笑顔。警備が厳しい現在では考えられないが、当時はおおらかだった。試合後、ファンたちは代表チームの戦いを批評しながら、パブへと直行。私もその波に身を任せた。結果を報じた号外まで発行され、その紙面を片手にラグビー談議が続いた。

 今回のワールドカップで、初戦に続き難敵オーストラリアを退け、日本同様に波に乗るウェールズ。地元で応援した人々の祝杯を挙げる姿が目に浮かぶ。 (室中誠司)

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