おせっかいでおしゃべりに共感 博多座で舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」主演 大地真央さん

西日本新聞 坂本 沙智

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大地真央さん

 有吉佐和子作の音楽劇「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が、18~27日、福岡市の博多座で上演されます。宝塚歌劇団元トップスターの大地真央さんが、幕末の横浜を生き抜く三味線芸者の主人公を演じます。上演への意気込みや、宝塚時代に学んだこと、最近のマイブームなど、ざっくばらんに話してくれました。

 -主人公のお園役を演じるに当たって。

 ★大地 これまで素晴らしい名女優の方が演じてきました。原作を読んで、ものすごい量のせりふがあり、最初はプレッシャーを感じましたが、音楽劇に挑戦してみたいと思いました。

 -演出は、古巣の宝塚歌劇団で演出を務める原田諒さんです。

 ★大地 とにかく何でもよくご存じで、着物のこと、かつらのこと、音楽、踊り、お芝居など、全てにおいて本当に勉強家です。原田さんとお互いに言いたいことを言いながら、妥協せずに良いものを作りたいです。

 -主人公との共通点は。

 ★大地 主人公は三味線芸者。私は毎回必死でお稽古し、緊張しながら弾いているので、本職の主人公とあまり共通点はないです。が、いろんな面で共感できる部分があります。おせっかいなぐらい母性本能の強い部分であったり、おしゃべりなところであったり、かわいい人です。でも悲しさや寂しさを抱える多面性もある。この時代に、前向きに一生懸命頑張って生きている姿は、たくましさを感じます。

 -時代が変わっても、女性の生きづらさは変わらないように感じます。

 ★大地 主人公は花魁(おいらん)の死を、客に悲劇的な話として聴かせるようになり、どんどん虚像が膨らんでいきます。昔は瓦版ですが、今もSNSなどで、何が本当かうそか分からないまま拡散していきますよね。うわさに惑わされず、自分がしっかりして見極めていかなければと思います。

 -お酒を飲んで酔っぱらう場面がありますが、大地さんはお酒は好きですか。

 ★大地 好きですね。料理に合わせて日本酒やシャンパン、ワインなど、何でも飲みます。ただ公演中は禁酒します。なので、福岡公演の千秋楽では、大好きな魚介類とともに、ほんの少し味わいたいです。

 -宝塚時代で学んだことで、今も役に立っていることは。

 ★大地 多感な時期を過ごした宝塚時代は、さまざまなことを学び、自分のベースになっています。例えば、舞台は神聖な場所であるという意識ですね。土足では立たない、衣装でトイレに行かないとか。あと、他の団員との共同生活でさまざまなルールもありました。

 -当時を振り返って、若者にアドバイスをお願いします。

 ★大地 自分が何がしたいのか分からない時代ですよね。でも、ちょっとでも興味があれば、やってみてほしい。自問自答しながら、そのうち優先順位が決まっていくと思います。

 -最近のマイブームは。

 ★大地 卵焼き用の四角いフライパンで目玉焼きを作り、ケチャップでオリジナルアートを作ることです。動かしたりせず、自然にできあがった形を見て、猫や人の顔などを描きます。本当はアマニオイルと塩で食べるのが好きなんですけど(笑)。SNSで反響があり、ケチャップがやめられません。

 -健康のために心掛けていることは。

 ★大地 外食することも多いですが、家にいる時は、なるべく旬のものを食べるように意識しています。あと、猫が好きで、接しているときは自然と笑顔になるんですよ。生きていると眉間にしわがよることもありますが、意識して笑顔でいることですね。

 -最後に、今回の公演の目標を教えてください。

 ★大地 初演を超えるものにしたいと思います。笑わせようとするのではなく、一生懸命やっていることが、自然と喜劇になって笑いになるのが理想です。上演を重ねて慣れてきても、惰性にならず、新鮮な気持ちのまま千秋楽を迎えたいです。 (文・坂本沙智、写真・柿森英典)

 ▼だいち・まお 宝塚歌劇団トップスターとして一時代を築く。退団後は女優として舞台を中心に、ドラマ、映画、CMなど幅広く活躍。舞台「マイ・フェア・レディ」で第15回菊田一夫演劇賞受賞、「ローマの休日」では文化庁芸術祭賞大賞を受賞した。そのほか「夫婦漫才」「クイーン・エリザベス」などで主演を務める。

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