交易要衝「一支国」に迫る 伊都国博物館で特別展

西日本新聞 ふくおか版 竹森 太一

弥生時代から古墳時代の交易の一端がうかがえる展示中の出土品 拡大

弥生時代から古墳時代の交易の一端がうかがえる展示中の出土品

 「伊都国から倭人(わじん)伝の国々を探る」をテーマにしたシリーズ企画の第2弾特別展「玄界灘の交易要衝『一支国(いきこく)』」が5日、糸島市井原の市立伊都国歴史博物館で始まった。長崎県壱岐市の教育委員会などの協力で、壱岐島で出土した方格規矩(きく)四神鏡や人面石などの国重要文化財を含む、150点以上の史料を展示している。11月24日まで。

 魏志倭人伝が記した一支国は壱岐島にあったとされる。シリーズ企画の第1弾で深掘りした「對馬(つしま)国」とともに古来、九州北部と大陸を結ぶ海上交易の要衝だったとみられている。特別展では、原の辻遺跡(壱岐市)で出土した石鎌や土器、青銅器などを通じ、巨大環濠(かんごう)集落が出現した背景や役割を推察。北部九州の政治の中心地として繁栄したとされる伊都国の遺物も併せて紹介し、伊都国と一支国の関係をひもといている。

 江崎靖隆学芸員は「弥生時代後半期には、伊都国の祭祀(さいし)用土器などが一支国でみられるようになっている。両国が主導する倭の対外交易体制が確立され、強いつながりがあったことが分かっている」と語る。開館時間は午前9時~午後5時。入館料は大人400円など。原則月曜休館。同博物館=092(322)7083。 (竹森太一)

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