30日の祝賀会で新曲披露 有馬押太鼓振興会が創立40年 久留米藩の伝統を継承

西日本新聞 筑後版 片岡 寛

祝賀会に向けて練習する有馬押太鼓振興会のメンバー 拡大

祝賀会に向けて練習する有馬押太鼓振興会のメンバー

 久留米藩が合戦で用いたとされる勇壮な「有馬押太鼓」。久留米青年会議所(久留米JC)の会員でつくる「有馬押太鼓振興会」が、1979年の発足から40年の節目を迎える。歴代の会員が技術と伝統を脈々と受け継ぎ、今月30日の記念祝賀会では、新曲となる3曲目を披露する。

 久留米市史によると、78年に篠山神社で藩政時代の太鼓作法を記した古文書3点が見つかった。太鼓の楽譜に当たる文書で、久留米藩が戦場で隊列や陣形の組み方を伝達する際や、城を守るとき、攻めるときの打ち方が記されていた。

 当時の「水の祭典」の企画委員会が祭りの目玉にしようと、専門家に復元を依頼。JC側から「ぜひ、たたかせてほしい」と申し出があり、同じ年の水の祭典で披露された。翌年、振興会と、振興会の運営を支援する保存会が発足した。

 振興会メンバーは約20人。リーダーの森山慶一さん(39)を中心に月2回、仕事を終えてから市内の公共施設に集まって練習を重ねる。1月の十日恵美須祭、8月の水の祭典、久留米芸能大会など、各種イベントで演奏を披露。ステージでは剣道着に袖を通し、有馬家の家紋が入った胴の防具を着用する。

 古文書を基にした「出陣の型(けい)」と、合戦をイメージして作曲した「龍神の型」の2曲があり、イベントでは主に「出陣の型」を披露してきた。今回は40周年に合わせて、JC会員で和太鼓奏者でもある安本幸裕さん(37)が「勝鬨(かちどき)の型」を作曲。これまでの2曲と統一感を持たせながら、合戦から一夜明けた戦場に日が昇り、兵士が帰陣する様子を表現したという。

 リーダーの森山さんは「これまで多くの先輩たちが関わってきた。一つの節目を迎え、次の世代にもつなげていきたい」と話した。 (片岡寛)

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