ふるさと納税で“粗悪”返礼品 「ほとんど脂身」の牛肉停止 対応の早さには評価も 宮崎県美郷町

西日本新聞 押川 知美

ふるさと納税の返礼品として届いたという牛肉(ツイッターより) 拡大

ふるさと納税の返礼品として届いたという牛肉(ツイッターより)

 宮崎県美郷町は7日、ふるさと納税返礼品として届けていた県産黒毛和牛について「ふさわしくない品質のものを届けた」として謝罪し、返礼品としての扱いを停止すると発表した。インターネット上で5日から、返礼品が「ほとんど脂身」との投稿や批判が相次いだ。

 批判が集まったのは、1万円以上の寄付者に贈られる「宮崎県産黒毛和牛薄切り800グラム」。今年7月から宮崎市の加工業者を通して扱っており、これまでに約40人に発送したという。

 返礼品を受け取った関東地区に住む男性が5日夜、ツイッター上に「どこまでも脂身しかない宮崎和牛」「これ全部食ったら高脂血症になりそう(笑)」などと投稿すると、町側に批判の声が殺到。6万6千件リツイート(拡散)された。

 これを受けて、美郷町は6日夜、町のフェイスブックに「一部の返礼品についてお騒がせしています。原因を調査中です」などと投稿。7日午前にはホームページ上で謝罪し、この返礼品の一時停止と、寄付者への確認作業を始めると発表した。牛肉は業者が直送しており、町側の調査に対し、責任を認めたという。

 町によると、ツイッターに投稿した関東地区の男性にも6日夜に電話で連絡を取って謝罪、代用品を発送することにした。男性側は納得し「同じ思いをする人がないようにしてほしい」と要望したという。

     ◆

 一方で、美郷町は休日返上で対応を検討、ネット上では「最速の対応」などと評価する声もあった。

 ふるさと納税を担当する町政策推進室によると、6日午前11時ごろ、担当職員の1人が、この件について扱ったネット上の「まとめサイト」を発見。男性のツイッターも確認し、上司や加工業者に連絡したという。その後、午後2時には町長やふるさと納税担当者が町役場へ集まり、対応を相談した。

 町の担当者は「寄付者にとっては、土日も平日も関係ない」とコメント。また「宮崎県にとって畜産は生命線。他の畜産農家にあらぬ風評被害を生まないためにも、一刻も早い対応が必要だと思った」と話した。 

 美郷町の昨年度のふるさと納税額は約4450万円。今後、この商品を申し込んだ寄付者に対する確認作業を実施、返金などの対応をしていくという。(押川知美)

宮崎県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ