知的障害者の自立描く 「道草」19日から小倉昭和館上映 宍戸監督「分け隔てない社会に」

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介

小倉昭和館の前でドキュメンタリー映画「道草」をPRする宍戸大裕監督 拡大

小倉昭和館の前でドキュメンタリー映画「道草」をPRする宍戸大裕監督

 重度の知的障害のある人たちが、自立した生活に取り組む姿を追ったドキュメンタリー映画「道草」の上映が19日、小倉北区の老舗映画館「小倉昭和館」で始まる。県内の映画館では初上映。障害者の日常や介護者らの抱える苦悩を赤裸々に伝えており、宍戸大裕監督が2年間追い続けて完成させた。宍戸監督は「障害者と健常者を区分けするのは好きではない。両者が分け隔てなく暮らせる社会の実現に寄与できれば」と話している。

 映画では、家事の援助や外出の付き添いなどの支援を受ける「重度訪問介護」制度を使い、障害のある男性3人が1人暮らしに挑戦する様子をそれぞれ撮影。1人暮らしで表情が明るくなる男性がいる一方、別の男性は暴れたり大声を出したりしてしまい、苦悩する親や支援者の姿も描く。

 重度訪問介護を利用して1人暮らしをする知的障害者は非常に少ないといい、宍戸監督は「制度の周知にもつながれば」と語る。

 相模原市の知的障害者施設殺傷事件で、一時心肺停止に陥った尾野一矢さんが、自立生活を模索する様子なども描かれている。

 知的障害のある女性と家族の35年間を追ったドキュメンタリー映画「やさしくなあに~奈緒ちゃんと家族の35年~」との2本立てで上映。鑑賞料は大人1100円、学生700円。上映は25日まで。

 宍戸監督らが撮影の裏側などを語るシネマカフェ(参加料500円)は、22日午後2時45分から同館で開かれる。問い合わせは小倉昭和館=093(551)4938。 (岩佐遼介)

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ