カンボジアの小学校視察 建設支援、芦北町出身の矢野さん 施設老朽化や指導者不足報告

西日本新聞 村田 直隆

芦北町が建設を支援したカンボジアの小学校を訪れ、教員たちから教育環境などを聞き取りした矢野克巳さん(右から2人目)=矢野さん提供 拡大

芦北町が建設を支援したカンボジアの小学校を訪れ、教員たちから教育環境などを聞き取りした矢野克巳さん(右から2人目)=矢野さん提供

 芦北町出身の会社員矢野克巳さん(54)=福岡県筑紫野市=が、同町が建設に取り組んだカンボジアの小学校2校を訪れ、子どもたちを取り巻く教育環境の変化や課題について教員らに聞き取りをし、同町などに報告した。

 同町は、役場などで呼びかけた募金や、町内の子どもたちが栽培、販売した野菜の売上金などを寄付し、18年間かけカンボジアに小学校を建設する活動を続けており、これまでに5校の建設を実現してきた。矢野さんは、学校建設を仲介している認定NPO法人「JHP・学校をつくる会」(東京)の会員で、「最初の開校から20年近く過ぎ、学習環境に改善点などがないか、自分の目で確かめたい」と現地訪問を決めた。

 仕事の出張の途中で9月17日に訪れた2校では、同町や大口の寄付者に対する感謝の言葉を聞いた。一方で、屋根の老朽化やトイレ破損などハード面の課題や、JHPから寄付を受けた鍵盤ハーモニカを児童に教える指導者が不足している現状も把握できたという。

 帰国後、同町やJHPに今回の視察内容を報告した矢野さんは「今後も微力ながら、町の取り組みに協力していきたい」と話した。

 また、町は9月26日、6校目の候補地視察などを目的にカンボジアを3月訪れた研修団の報告会を町役場で開催。研修団の佐敷中3年遠山友梨さん(14)は、現地のJHP事務所で、資材の高騰で建設費用が膨らんでいるという話を聞き、「もっと精力的に募金活動をしたい」と話した。 (村田直隆)

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