流木でテーブルとベンチ 日田市小野地区のグループ 災害の記憶語り継ぐモニュメントに

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

谷のくまちゃん家で流木から作ったテーブルとベンチに集うすずれ元気村のメンバー 拡大

谷のくまちゃん家で流木から作ったテーブルとベンチに集うすずれ元気村のメンバー

 九州豪雨で被災した日田市小野地区の地域おこしグループ「すずれ元気村」が、豪雨時、地区で見つかった流木を使ってテーブル7台とベンチ14台を製作、運営するカフェに設置した。「あの災害を忘れない」。メンバーは地域住民だけでなく、訪れる人たちに語り継ぐモニュメントにしたいと願っている。

 2年前の7月、同地区は大規模な土砂崩れが発生し、山の斜面下を流れる小野川がせき止められ「土砂ダム」ができた。今回使用した流木は、ダムの水が流入したメンバーの三牧認さん(56)の水田で見つかった。三牧さんは豪雨の教訓として何かを残そうと考え、2メートルほどに切った約20本を残していた。

 今年8月、地域で楽しい時間を過ごしてもらおうと、メンバーで製作。テーブルは長さ1・8メートル、幅90センチ。3~4人が座れるベンチの脚は当時を思い出せるよう樹皮が付いたまま使った。

 三牧さんは「流木が散乱するなど地域は災害に苦しめられた。でも今はテーブルとベンチに姿を変え、これを地域の活性化に生かしたい」と話している。

 同グループは小鹿田(おんた)焼の里で開かれる民陶祭に合わせて、12、13両日午前11時から、古民家カフェ「谷のくまちゃん家」で手作りの釜揚げうどんやカレー、地元で採れたナシなどの農産物を販売する。(笠原和香子)

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