「癒やしの馬」ふんを堆肥化 佐賀市の放課後等デイ施設が販売 障害者の就労受け皿に

西日本新聞 佐賀版 梅本 邦明

馬を世話する井手直美さん 拡大

馬を世話する井手直美さん

「ひろば」が販売を始めた馬ふんの堆肥

 障害のある子どもが馬と触れ合って心身を癒やす「ホースセラピー」を提供する放課後等デイサービス施設「こどもひろば」(佐賀市大和町川上)の運営会社が、馬ふんを使った堆肥の販売を始めた。堆肥事業の収益を上げ、障害児が大人になったときに、馬とともに過ごせる場所で働けるように思い描く。

 運営会社「ひろば」社長の井手直美さん(58)は、主婦だった約7年前、自宅近くで馬を飼い始めた。馬の癒やし効果を体感し、2014年から近くの県立大和特別支援学校の障害児たちを馬場に呼び、ホースセラピーを提供。16年3月、こどもひろばを開業した。

 ひろばから約100メートル離れた馬場でポニーやドサンコなど4頭を飼育。発達障害や身体障害がある子どもが放課後や長期休暇に馬場に足を運び、馬に乗ったり、頭をなでたりする。県内の特別支援学校にも出向いてホースセラピーを提供する。

 「馬は子どもたちに優しく接する。障害児にとっては心と体の緊張がほぐれる効果がある」と井手さん。利用する障害児から「将来は、ここで働きたい」という声が出始めたという。

 このため、馬を飼い始めたころから自ら作り、地元の農家などに無料で配っていた馬ふん堆肥の事業化を計画。馬ふんの臭いをやわらげるために餌に酵素を混ぜており、肥料の3要素の一つ、リン酸が豊富に含まれるという。

 将来的に利用者が就労して、馬の世話や堆肥づくりなどを担うことを想定する。井手さんは「馬ふん堆肥は花の栽培に効果が期待できる。利用者が社会に出るときに向けて事業を軌道に乗せたい」と話す。

 施設での直売は1袋3リットル入りで500円。商品のホームページ=https://hirobakosobahun.com/=では4袋を3千円(送料込み)で販売。ひろば=0952(62)3266。(梅本邦明)

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