無添加ソーセージ完成 北九州市立大と八幡西区のメーカー 開発・製造「オール北九州」

西日本新聞 北九州版 竹次 稔

無添加トマトウインナーの発表会 拡大

無添加トマトウインナーの発表会

 発色剤や防腐剤を一切使わない全国的にも珍しい無添加ソーセージを、北九州市立大と畜肉加工メーカー「ヤギシタ」(八幡西区)が共同開発した。無添加では食品の色合いが悪くなる弱点を、若松産トマトを天然着色素材に使って改善。開発から製造まで“オール北九州”のノウハウで実現した。

 同大国際環境工学部の森田洋教授(食品工学)らが8日、若松区のひびきのキャンパスで記者会見。商品名は「トマトウインナー」で「ひびきのの燻(いぶし)」のブランド名で10日から販売する。

 森田氏によると、ソーセージやハムなどは防腐剤や発色のための亜硝酸塩などの食品添加物を使うのが一般的。一方で世界保健機関(WHO)の研究機関が2015年、「加工肉を毎日摂取すると、大腸がんリスクが増える」との報告を出すなど、添加物削減が課題となっている。

 そこで18年8月から、「小さな子どももたくさん食べられる」無添加の商品開発に着手。JA北九が提供する、規格外の若松産トマトを全量の2割程度混ぜることで色合いを出した。商品を製造する同社工場内の細菌レベルを従来の約100分の1に抑え、日持ちを確保できるようにした。

 冷蔵保存での賞味期限は一般的なソーセージの約1カ月に対し1週間ほどにとどまるため、冷凍食品として流通させることで約3カ月に延ばした。

 開発を主に担当した同大修士2年の南山美音(みおと)さん(24)は「途中の試食会で、ぼそぼそしているとの感想が多かったが、デンプンと塩分量を調整して改善できた」と説明。本来の肉の味を楽しめる商品に仕上がったとしている。

 同社の井筒屋直営店や、JA北九の直売所などで販売する。1袋(110グラム)税込みで330円。 (竹次稔)

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