「いつもと違う夏」くっきり 熱中症搬送者が半減 筑後地区、9月は一転急増

西日本新聞 筑後版 平峰 麻由

 久留米広域消防本部はこのほど、今夏の熱中症搬送者の数をまとめた。記録的な猛暑に見舞われた昨年と比べ、搬送者数が半減。今年は梅雨が長引いて日照時間が短く、2度の大雨に見舞われたことも原因とみられ、筑後地区全体で同様の傾向があった。一方で5、6月と9月は暑い日が続いて前年を上回る搬送者を記録しており、関係者は「いつもと違う夏だった」と話している。

 久留米市、小郡市、うきは市、大川市、大刀洗町、大木町を管轄する同本部の熱中症搬送者数は5~8月末で230人で、前年の410人から半減した。例年、搬送者が増える7月が60人(前年比199人減)、8月が113人(前年比9人減)と減ったことが大きい。

 筑後市消防本部も26人(前年比27人減)、大牟田市消防本部でも74人(同64人減)と、同様に大幅減少となった。

 福岡管区気象台によると、久留米市では今年、35度以上の猛暑日を15日記録(7月26日~9月6日)。昨年の44日(7月1日~8月29日)を大幅に下回った。原因として、九州北部の梅雨明けが昨年より16日遅い7月25日だったことや、8月後半には低気圧や前線の影響で、雨や曇りの日が多かったことから、日照時間が少なかったためと考えられるという。「昨年は降水量が少なく、異常なほど暑い日が続いたが、今年は雨が多くて涼しくなった」と担当者。

 一方、5、6月は梅雨入りの遅れもあって、昨年より日照時間が長く気温が高くなった。久留米広域消防本部の熱中症搬送者は5月が27人(前年比17人増)、6月が30人(同11人増)に増えた。また、太平洋高気圧に覆われやすかった9月は63人(同57人増)と、昨年より急増した。 (平峰麻由)

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