ラグビー芸人中川家との対談も掲載!ラグビーの見方がワンランク上がる!世界的なレジェンドが語る入門書 

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『ラグビーまあまあおもろいで! あなたの知らない楕円球の世界』 大畑大介 著 拡大

『ラグビーまあまあおもろいで! あなたの知らない楕円球の世界』 大畑大介 著

 著者の大畑大介は、代表試合トライ数で世界記録を持つ世界的なレジェンドである。W杯の日本開催が実現し、これまでになくラグビーに注目が集まっている中、大畑自らラグビーのおもしろさや基礎知識を綴ったのが本書だ。

 入門書的な堅苦しさはなく、エッセイ調になっているので、ラグビー未経験者も読みやすい。また、経験者が読んでも得るところの多い内容となっている。ラグビー観戦に役立つだけでなく、友人や同僚と会話をするときに少しウンチクを語れるので、重宝するだろう。全体が3章に分かれているので、それに沿って、いくつか読みどころを紹介しよう。

 第1章は「トライは何点?」といった基本を教えてくれる。いまは5点だが、昔は4点だったというふうにプラスアルファの知識も得られる。ラグビーのボールが楕円形ということぐらいはさすがにほとんどの人が知っていると思うが、このボールはイレギュラーなバウンドをしやすい。それを選手がどう扱っているかというと、
「特に縦回転しているボールについては、何度目かのバウンドで必ず『ポーン』と浮き上がってきます。なので、僕の場合はバウンドをよく見て、浮き上がってくるタイミングで処理するようにしていました」
 こうしたことを知るだけでも、ラグビー観戦がより楽しめるに違いない。

 第2章は、ラグビーの精神面について。よく知られている「ノーサイドの精神」も、その前段階として、「ルール遵守の精神」があるのだという。以下の説明を読んで、なるほどと思った。ラグビーはコンタクプレーの多い競技だからこそ、細かく複雑なルールが定められており、「どれだけ痛めつけられようが、執拗にディフェンスされようが、それがルールのなかで行われていることであれば」文句をつけることはできない。そのかわり、ルールを犯して危険なプレーをすると容赦なく反則とされる。

 第3章は、ラグビーを楽しむための情報が詰まっている。雑学好きには有名な「ラグビーはサッカーから生まれた」という通説の誤りを正してあったり、ラグビーの現代史や最新の注目選手が紹介されていたりする。これを読めば、観戦の興味が増すだけでなく、ラグビー初心者に対し、見どころを解説してあげられるくらいの知識を得られるはずだ。
 

 

出版社:潮出版社
書名:ラグビーまあまあおもろいで! あなたの知らない楕円球の世界
著者名:大畑大介
定価(税込):990円
税別価格:900円
リンク先:http://www.usio.co.jp/books/ushio_shinsyo/19640

西日本新聞 読書案内編集部

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