名護屋城跡で萬斎さん舞う 薪能に観客1000人

西日本新聞 佐賀版 津留 恒星

「棒縛」で召使いを演じる野村萬斎さん 拡大

「棒縛」で召使いを演じる野村萬斎さん

 豊臣秀吉が朝鮮出兵の拠点として築いた名護屋城跡(唐津市鎮西町)で能や狂言を上演する「肥前名護屋城薪能」が5日、開かれた。二ノ丸地区の石垣を背景に狂言師の野村萬斎さんらが一流の舞を披露し、県内外から来た観客約千人を幽玄の世界へいざなった。

 秀吉が名護屋城滞在中に能を熱心に練習していたこともあり、当時の桃山文化を再現しようと地元の商工会関係者らでつくる実行委員会が1990年に始めた。近年は3年おきに開いており、今回で17回目。

 舞台そばでかがり火が揺らめく中、人間国宝の大槻文蔵さんによる能「花筐(はながたみ)」で開幕。野村さんは、腕を縛られながらも酒を盗み飲む召し使いと主人のやりとりを描いた狂言「棒縛(ぼうしばり)」で召し使いを演じ、おどけた表情とコミカルな動きで観客の笑いを誘った。同市出身の斉藤信隆さんも出演し、夕闇が深まった厳かな雰囲気の中で能「鉢木(はちのき)」を披露した。初めて能と狂言を鑑賞した福岡市の女性(53)は「笑えたり独特の緊張感があったりして、伝統芸能の奥深さを感じました」と話した。(津留恒星)

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