障害者が対象の防災講演会を聴講した

西日本新聞 社会面 吉田 賢治

 障害者が対象の防災講演会を聴講した。講師は阪神大震災以降、支援活動をするNPO法人「ゆめ風基金」の八幡隆司さん。「障害者自身が普段から近所の人と交流を図ることが大切」と説く。自ら町内会役員になったり、避難訓練に参加したりして地域と関係をつくり「何に困っているかを伝え、社会を変えよう」との呼び掛けは新鮮だった。

 訴えの背景には、社会の変わらぬ意識がある。八幡さんはある事例を挙げた。災害発生後、おにぎりをもらうため被災者が長蛇の列を作った。ある女性が「子どもは障害があって並べない。2個もらえませんか」とお願いした。ところが担当者は「1人1個です」と断った-。

 「これでは単なる配布の平等。2016年施行の障害者差別解消法で求められている障害者への合理的配慮に基づけば、この場合は2個渡すべきだったのではないか」。講演は健常者にも聞いてほしい内容だった。 (吉田賢治)

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