長期滞在 日本満喫 寺社、カラオケ… 海外ファン、親切心に感動も

西日本新聞 社会面 小林 稔子 郷 達也

福岡市博多区の櫛田神社を訪れたアイルランドのキーオ・ダミエンさん。「日本人はアメイジング(素晴らしい)!」と、日本を満喫した様子 拡大

福岡市博多区の櫛田神社を訪れたアイルランドのキーオ・ダミエンさん。「日本人はアメイジング(素晴らしい)!」と、日本を満喫した様子

ウェールズから来日したモートン・ダフリーさんら。博多区のキャナルシティ博多の噴水に「ビューティフル!」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は、11月2日の決勝まで折り返し時期。世界三大スポーツイベントでは五輪やサッカーW杯よりも大会期間が長く、日本に長期滞在する外国人ファンにとっては、試合のない日の過ごし方も大切だ。開催都市を転戦し、寺社見学や観光地を巡ってグルメも堪能。日本人の「温かさ」に触れる機会もあるようだ。福岡、熊本、大分と3会場を有する九州を訪れた外国人ラグビーファンに聞いてみた。YOUは日本で何してる?

 アイルランド出身のキーオ・ダミエンさん(27)は開幕直後の9月22日に初来日。横浜、静岡、神戸と母国代表の試合を全会場回っているという。

 初戦のスコットランド戦は日産スタジアム(横浜市)で観戦し、一緒に来日した友人と勝利に熱狂。だが、気付くと携帯電話がない。3日後に会場近くの警察署に向かったところ、既に携帯が届けられていたという。「母国ではまず見つからないから、感動した。帰国したら家族や友人に聞かせたい」と笑顔を見せる。

 予選最終戦がある福岡に7日に入り、福岡市博多区の櫛田神社やキャナルシティ博多を巡った。建設関係の仕事をしているので、神社の造りや福岡の街並みも気に入った。「日本はどこも静かでごみもない。バス運転手がわざわざバスから降りてごみを拾っていたんだ。アメージング(素晴らしいよ)!」

 W杯サイトで日本のあいさつも学んだが、威力を発揮したのは翻訳アプリ。積極的に日本人とコミュニケーションを図ったという。

 12日にレベルファイブスタジアム(福岡市)で母国の試合を観戦して帰国する予定。飛行機代や飲食代など旅費は約80万円かかったが、それでも「一生の感動」には安いものだ。

 5日に初来日した英国・ウェールズ出身のデイビス・エイドリアンさん(53)は、兄ショーンさん(57)、息子のマシューさん(35)と同市に滞在中。飛行機の荷物がなくなるアクシデントにも、宿泊したホテルの従業員が日用雑貨や靴などを購入できる店を丁寧に教えてくれた。「日本人は物静かだけど本当に親切」とデイビスさん。

 取材した7日はデイビスさんの誕生日。「焼き鳥店やカラオケ、ゲームセンターに行って父を祝うんだ」とマシューさん。「饂飩蕎麦(うどんそば)発祥之地」の石碑がある同市博多区の承天寺(じょうてんじ)を見学し、博多ラーメンにも「So Good(最高)!」と太鼓判を押す。福岡を満喫した後は、大分でフィジー戦、熊本でウルグアイ戦を観戦する。

 同じウェールズ出身のモートン・ダフリーさん(65)は、1年以上前から計画して息子ら計6人で来日。博多区の冷泉公園などを訪ね、「通りすがりの人がお辞儀やあいさつをしてくれた。とてもリラックスして観光できた。日本人が大好きになったよ」。九州で母国の試合を観戦し、広島や東京へ向かうという。

 予選リーグ後も、大分会場では準々決勝が行われる。九州はまだまだ外国人ファンでにぎわいそうだ。 (小林稔子、郷達也)

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