友好の証し「長崎タータン」 スコットランドW杯代表、ジャージー襟に

西日本新聞 社会面 野村 大輔

襟裏に「長崎タータン」をデザインしたスコットランド代表のレプリカジャージー 拡大

襟裏に「長崎タータン」をデザインしたスコットランド代表のレプリカジャージー

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、日本と同じ1次リーグA組のスコットランド代表が、ジャージーの襟裏にキャンプ地・長崎市との友好を示す図柄を忍ばせて戦いに臨んでいる。スコットランド伝統のタータンチェック柄を、長崎にちなんだ色に仕上げた「長崎タータン」と呼ばれるものだ。両代表は決勝トーナメント進出をかけて13日に直接対決するが、長崎市民は「ナガサキ」を敬うスコットランドにも温かい声援を送る。

 スコットランドは、幕末に長崎を訪れ、日本近代化に尽くした貿易商トーマス・グラバーの出身地。その縁で、市は2010年にグラバーの故郷アバディーン市と友好提携し交流を続けている。スコットランド代表は、グラバーを顕彰して旧邸宅を観光名所としていることに感銘し、15年末にキャンプ地に内定した。

 長崎タータンは、スコットランド側が作成。タータンの図柄は厳しく管理しているが、特別に長崎県ラグビー協会のイメージカラーの緑や、市花のアジサイの紫をあしらった。16年に図柄を長崎側に寄贈し、県ラグビー協会は、中高生の県選抜チームのジャージーのデザインに採用している。

 日本開催の今回、スコットランド代表も「長崎への尊敬の証しになる」とジャージーへの採用を決定。ピート・ホーン選手(30)は「私たちを温かく迎えてくれた長崎を背負って戦うのは誇らしい」。両代表の対戦は激しくなりそうだが、キャンプ担当の長崎市職員竹下祐一さん(43)は「両代表ともに応援したい。試合が終わればノーサイドの精神でたたえ合って」と話した。 (野村大輔)

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