長崎空港国際線苦戦続く 利用客、4年前下回る

西日本新聞 長崎・佐世保版

 長崎空港を発着する国際線の利用客数が伸び悩んでいる。2018年(1~12月)の実績では、海外との定期便が就航する九州8空港で最も少ない5万9596人。日韓関係の悪化で今夏から韓国人客が激減したのを除けば、各空港とも全体的に好調なインバウンド(訪日外国人客)を背景に順調に数字を伸ばしているだけに、長崎の「低空飛行」が目につく。

 国土交通省が公表した同年の空港利用状況によると、8空港で最も利用客数が多いのは福岡で、682万7631人。次いで鹿児島38万7297人、北九州32万5252人と続く。隣県の佐賀は5位の18万4435人、7位の大分でも12万6468人で、長崎の倍以上はある。

 加えて目を引くのが4年前の14年実績との比較。長崎を除いた7空港は1・96~6・81倍と大きく伸ばしているものの、長崎だけが0・96倍で下回った。

 14年比で2・41倍だった佐賀は「北部九州の中央に位置する地理的な条件が役だった」(佐賀県空港課)と分析。福岡都市圏にも近く、混雑空港に指定されている福岡の代替空港として利用されたとみられる。大分は6・14倍と飛躍的な伸びをみせ、「全国的に有名な観光資源の温泉が、海外にも知れ渡ったことが要因ではないか」(大分県交通政策課)と話す。

 苦戦が続く長崎は、かつて朱印船貿易で結ばれたベトナムや、長崎と同様にカトリック教徒が多いフィリピン、台湾などの航空会社に定期便の就航を働き掛けている。県は「日本の西側でアジアに最も近く、キリシタン関連の世界遺産やハウステンボス、九十九島などの観光資源のほか、平和を学ぶ地としてもアピールしたい」と話している。

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