英語教諭、世界のピッチへ ラグビーW杯審判補佐に城南高・稲場さん

西日本新聞 社会面 中原 興平

アイルランド―サモア戦に主審や副審の補佐役として参加した城南高の稲場義史教諭=12日夜、福岡市博多区のレベルファイブスタジアム(撮影・三笘真理子) 拡大

アイルランド―サモア戦に主審や副審の補佐役として参加した城南高の稲場義史教諭=12日夜、福岡市博多区のレベルファイブスタジアム(撮影・三笘真理子)

 ラグビーワールドカップ(W杯)に、福岡市の城南高の稲場義史教諭(31)が主審や副審の補佐役として参加している。英語教師とラグビー部顧問として培った語学力と知識を生かし、12日に福岡市博多区のレベルファイブスタジアムで行われた強豪アイルランド-サモア戦でも大役を果たした。準々決勝の2試合でもピッチに立つ予定で「一流の舞台で多くを学び、子どもたちに伝えていきたい」と意気込む。

 稲場教諭が担うのは「第4、第5オフィシャル」と呼ばれる役割。2人一組で、選手交代を主審に伝えたり、選手の一時退場の時間を計測したりする。この日はアイルランド代表ベンチのそばに控え、スムーズな試合運びに貢献。「注目の一戦でいつも以上の緊張感があったが、冷静に役割をこなせた」と振り返った。

 城南高ラグビー部出身で、2016年に英語教師として母校に赴任。同部顧問を務め、審判としても年間に高校生や社会人の約40試合を裁く。一昨年、審判の実力と英語力を買われて参加を打診され「W杯に貢献できるなら、ぜひやりたい」と即答。国内での代表戦などで経験を積んだ。

 緊張しながら迎えた最初の試合は、9月に愛知県で行われたウェールズ-ジョージア戦。選手がピッチを離れる時間は反則や負傷など退場の理由によって異なる上、やりとりは全て英語で一瞬も気を抜けない。桁違いの観客の声援に気おされたが、試合後にジョージアのマネジャーから笑顔で「ありがとう」と声を掛けられ、ほっとしたという。

 夢は研さんを続け、W杯の主審になること。「輝かしい経歴を持たない自分でも、最高の大会で責任を果たせる。努力の末には必ずチャンスが来るんです」。1試合ごとに積み重ねている実感だ。 (中原興平)

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