子どもに注射の痛みを我慢させなくていいらしい

西日本新聞 社会面 井上 真由美

 子どもに注射の痛みを我慢させなくていいらしい。肌に麻酔剤などを塗ることで、痛くない治療を心掛ける小児科医を取材した。「注射は痛いもの」という思い込みを覆されて新鮮だった。

 「主語を誰にするか」で治療は変わるという。医療側が効率やコスト削減を優先すれば、痛みを減らす発想は生まれない。「忙しいから待ち時間は短く」という親の立場でも痛みは我慢させたくなる。でも、治療を受ける子は痛みも恐怖もない方がいいはず。慢性疾患などで長期治療を迫られる子はなおさらだ。

 今月始まった幼児教育・保育無償化も誰を主語にした政策なのか、疑問が尽きない。給食費の実費負担に伴い、おかずの品数や量を減らす話も聞こえる。そもそも無償化で入所希望者が増えても、保育士不足が解消されないままでは保育の質の確保も危うい。子どもを主語にして、今何が必要なのか、しっかり考えたい。 (井上真由美)

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