サクサク、ホクホク 福岡・能古島のいも天

西日本新聞 夕刊

 福岡市西区の姪浜渡船場からフェリーで約10分。博多湾に浮かぶ能古島の北部にある「のこのしまアイランドパーク」は15ヘクタールの広大な公園だ。四季折々の花と出合え、地元の代表的な観光地である。

 名物のコスモスやサルビアの花が咲くこの時季。週末になると、園の入り口近くにある売店の軒下に、秋の風物詩「いも天」がお目見えする。手掛けるのは同パークの会長、久保田睦子さん(81)。「時間に追われる現代人には自然が必要になる」という信念の下、十数年かけてイモ畑を公園に変えた創業者、故久保田耕作さんの妻だ。

 栽培から手塩にかけたサツマイモを使う。手伝いの人はいても、皮をむき、揚げるなど手順のすべてを、睦子さん自らが管理している。

 そうすれば、自信を持って人に薦められるし、買ってくださることへの感謝も伝えられるから。それが、睦子さんの矜持(きょうじ)。「分からんものを食べてとは言えんからね」

 客足を見ながら常に揚げたてを提供するので、衣はサクサク、イモはホクホク。衣のわずかな塩味が、サツマイモ本来の甘みを引き立てる。素朴で優しい味だ。1袋3~4個入りで300円。

 サツマイモの収穫期に合わせて11月半ばまで販売する。ただし、荒天の際は中止することもあるとのこと。島の名物おばあちゃん睦子さんと、いも天を目当てに行かれる方は、事前に問い合わせられた方が確実です。

 (フリー記者・林佳代子)

 ▼のこのしまアイランドパーク 午前9時~午後5時半(日曜・祝日は同6時半まで)。入園料は1200円、小・中生600円、幼児400円。同パーク=092(881)2494。

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