博多港再整備「交通環境の明示を」 民間聞き取り結果を福岡市公表

西日本新聞 ふくおか版 坂本 公司

 福岡市が進める博多港ウオーターフロント(WF)地区の再整備計画を巡り、市は15日、事業への参画を検討する民間事業者への聞き取り調査の概要を公表した。都心とつなぐ新たな交通システムの有無が民間の事業計画に影響するとして「公募前に交通環境を明示して」などアクセスに関する注文が多く出されたという。

 この日の市議会福祉都市委員協議会で報告した。

 調査は、より良い民間投資を呼び込む狙いで今年2~8月に実施。デベロッパーや建設、金融関係など44社が参加し、展示場やクルーズターミナルなどの公共施設と、民間が整備する商業施設やホテルを運営する事業の基本的な枠組みへの意見を求めた。

 事業者からは「新たな交通システムの有無で民間施設の規模や用途が大きく変わる」など、ロープウエー構想の断念で宙に浮くアクセス強化策に関する意見が目立ったという。想定される機能については「天神や博多と差異化を図るため、集客力の高いレジャーやエンターテインメント施設」「日常的ににぎわいのある街にするため、オフィスや住居」などの提案があった。

 市議会福祉都市委員協議会では、市議から交通アクセスの検討が停滞していることに加え、外国クルーズ船の寄港や日韓定期船の利用者の減少によって民間の投資意欲が鈍ることへの懸念が相次いだ。

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)を希望する意見があったかどうかを問う声もあったが、市側は「具体的なアイデアは公表しない前提で率直な意見を聞いた」として明言を避けた。

 市は、今回の調査を踏まえて公募要項を策定し、2021年までに事業者を選定するスケジュールを示している。 (坂本公司)

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