冤罪被害者ら司法改革訴え 大崎事件40年で集会

西日本新聞 社会面 河野 大介

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の変死体が見つかった大崎事件の発生から、15日で40年になった。殺人などの罪で服役した原口アヤ子さん(92)は一貫して無実を訴え、裁判のやり直しを求め続けている。原口さんの弁護団は同日、鹿児島市で集会を開き、研究者や冤罪(えんざい)被害者らが司法改革を訴えた。

 第3次再審請求では、地裁と高裁が再審開始を認めたが、最高裁は今年6月、高裁に差し戻しせずに請求を退ける「異例」の決定をした。弁護団は第4次請求をする方針を決め、新証拠の提出を準備中。「できれば年内、遅くとも年度内に請求したい」としている。

 約110人が参加した集会では、甲南大の笹倉香奈教授が講演し、DNA鑑定によって冤罪が相次いで明らかになった米国の事情を報告。「冤罪は存在しないという社会の考え方が大きく変わった」と語った。

 大阪市で95年に小6女児が焼死した火災で、逮捕から服役も含めて約20年間、身柄を拘束され、2016年に再審無罪が確定した青木恵子さんも参加。「不幸だったが、1度の再審で勝てたのはアヤ子さんに比べたら幸せ。たった20年で済んだ」と語った。大崎事件で3度の再審開始決定が覆され、長期化の要因となっている検察官抗告の在り方にも批判の声が上がった。

 原口さんの長女京子さん(64)は「冤罪事件をなくすように司法を変えてほしい」と訴えた。 (河野大介)

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