「最後の名切」に挑む YOSAKOI18日開幕 メイン会場、再開発に

西日本新聞 長崎・佐世保版 平山 成美

 佐世保市で18日に開幕する第22回YOSAKOIさせぼ祭りで、最終日に大賞を決める舞台となる名切お祭り広場が、一帯の再開発でメイン会場の役目を今年で終える。実行委員会によると、来年のメイン会場は未定。長く出場している踊り子たちは、さまざまな思いを胸に「ファイナルステージ」を目指す。

 祭りを1週間後に控えた10日夜。地元チーム「あっぱれ青組」は祇園小体育館で練習をした。「今年が名切で踊れる最後のチャンスだから」。この日最後の通し練習前、メンバーの一言で館内の空気がぴりっと引き締まった。

 参加170チームの中で最終日に名切のファイナルステージで踊れるのは、パート別の予選審査で選ばれたチームと、敗者復活戦を勝ち上がったチームなど計18チーム。日没後、スポットライトを浴びながら大賞を競う演舞は圧巻だ。

 あっぱれ青組の川尻啓子さん(59)は、YOSAKOIの前のダンスバトルの頃から名切公園で踊ってきた。以前はステージがなく、大雨の中、白い衣装を泥で汚して演舞した年もあった。「名切を通るたび、ここで踊れなくなると思うと寂しくて…」。たくさんの思い出をかみしめる。

 チームリーダーの豊村篤司さん(41)は、ファイナルに進めなかったことも大賞も経験した。「酸いも甘いも知っている。目指すのは名切で一番高いパフォーマンス。多くの人に喜んでもらいたい」と誓う。

 今年のあっぱれ青組のパートには、大賞経験のあるチームと勢いのある県外学生チームがそろい、激戦必至。地元の「一喜一遊」もその一つだ。

 前代表の渡辺拓也さん(29)は予選を通過できなかった2012年の悔しさを忘れない。「名切の演舞を後方から離れて見ていたのを覚えている」。その経験をバネに、翌年から2年連続で大賞を獲得した。

 強豪ぞろいのパートを抽選で引き当てた代表の小川寿さん(38)も「悔しさも喜びも名切で味わった。名切に育てられた」。視線はファイナルステージを向いている。(平山成美)

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