「稚児田楽」練習追い込み 白鬚神社で奉納 18、19日

西日本新聞 佐賀版 穴井 友梨

 県内に唯一伝わる田楽で、国重要無形民俗文化財に指定されている「白鬚(しらひげ)神社の田楽」が18、19日、佐賀市久保泉町川久保地区の同神社で奉納される。舞を担う同地区の子どもたちは毎晩、神社に集まって当日に向けた練習に励んでいる。

 「ぐるっと回って」「扇は広げたまま」。14日夜、神社の拝殿に厳かな笛の音色が流れる中、指導の声が響いた。練習に励むのは小学生から高校生の男子8人。「おはー」「いんよー」の掛け声で太鼓が打ち鳴らされ、舞い手はしゃがんだり回ったり。ゆったりとした動きだが本番は1時間以上も続き、動作も細かく難しい。

 子どものみが演じる「稚児田楽」として知られ、神の加護や豊作に感謝する神社の秋季大祭で毎年奉納。男性7人が演奏する笛の音に合わせ、境内に竹で組んだ30平方メートルほどの「玉垣」で演じられる。神社によると始まった時期は不明で、1665年に編さんされた史料に記載があるのが最も古い記録という。

 男子たちは女装して花笠をかぶった「ササラツキ」、太鼓をつるした「カケウチ」など4役を担当。舞い手は奉納の期間中、神社横の川でみそぎをし、肉や魚を口にできないなどの制約もある。

 この日の練習では田楽保存会会長の西原清純宮司(48)から本番用の衣装が手渡され、8人は本番に向けて気持ちを引き締めていた。「参加したことが良い思い出になるように本番を迎えてほしい」と西原宮司。久保泉小1年の梶原和樹君(7)は「きついけど、家族が見に来てくれるのがうれしい」。初参加する神埼清明高1年の川崎勝太さん(15)は「最年長として頑張り、本番できちんと成功したい」と力を込めた。

 奉納は両日とも正午から。18日午後1時50分からは、近くの勝宿神社で約20分に短縮した内容で奉納する。白鬚神社=0952(98)0164。(穴井友梨)

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