菓子作りで「SDGs」学ぶ 飯塚高製菓コース マラウイの食材使用

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀

 飯塚高(飯塚市)製菓コースの生徒たちが、世界最貧国とされるアフリカ・マラウイの食材を使った菓子の開発を進めている。国際教育に力を入れる同高が菓子作りを通し、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」を学んでもらおうと初めて企画。グローバル教育プログラムを受講している生徒も地域の人たちにSDGsを広く知ってもらえるよう、販売方法などを考える。

 SDGsは、2015年に国連サミットで採択された加盟国の共通目標。「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「住み続けられるまちづくりを」など、30年までに達成すべき17の目標を設定している。

 飯塚高は17年度にグローバル教育プログラムを設け、特別進学コースで学ぶ生徒の希望者が受講。国際教育を強化する中、昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する「ユネスコスクール」チャレンジ校に指定されたことから、同プログラムを受講していない生徒にも国際感覚を身に付けてもらうため、菓子作りを通してSDGsへの理解を深めることにした。

 授業では9月に、マラウイで自生するバオバブの実が原料の「バオバブパウダー」などを輸入販売する糸島市の岡田鉄太さんが講演。同国で約5年半、一村一品運動を支援した岡田さんは「小さくても日本国内で売り先を見つけ、(マラウイの人たちの)事業を継続する力にしたい」と起業した経緯を語った。本紙筑豊版に「アフリカの夢-マラウイ国際協力報告」を連載する庄田清人さんも、マラウイの地理や人口など基本情報について説明した。

 製菓コースの生徒たちは今月11日、栄養価が高いバオバブパウダーを使ったお菓子を試作。ティラミスやマカロン、ロールケーキなどを披露した。2年の島田佳歩さん(16)は「お菓子を通じて、私たちより小さな子たちが働いている現状を、たくさんの人に知ってもらえたら」と話す。

 生徒たちは11月9日にある文化祭で、考案した焼き菓子を販売予定。その後、同コースの菓子店「プチフル」(飯塚市)でも扱う計画だ。グローバル教育プログラムの生徒は、菓子の販売により、SDGsの目標にどれだけ貢献できるのかをまとめ、日本語と英語で説明する映像を製作。購入してくれた人たちに紹介することを考えている。 (田中早紀)

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