街歩き、身も心も爽快に 中洲天神ウオーキング 途中の出入り自由

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 日々の仕事に追われ、「運動する時間がない」と嘆く都会の大人たち。そんな人たちの健康維持に役立ちそうなイベントが、福岡市・天神周辺で定期的に行われていると耳にした。年齢や性別、運動経験の有無に関係なく、誰でも無料で参加できるという。体重増加が気になる50歳前後の「アラフィフ」“代表”として、記者もさっそく体験してみた。

 9月のある平日。午後6時半前、集合場所に指定された福岡市博多区中洲5丁目のビル4階に、仕事を終えたばかりの自営業者や会社代表など30~50歳代の男女7人が集まった。「運動不足は自覚しているが、体を動かすきっかけがない」。一人が切り出すと、周りの人たちがうなずいた。

 各自動きやすい服装に着替え、いざ出発。昭和通りを天神方面へ向かい、水上公園、天神中央公園、福博であい橋など西中洲エリアを経て中洲5丁目へ戻る全長約1.5キロのコース。途中の出入りも自由という「ゆるさ」が特徴だ。

 目線を上げ、普段より大きい歩幅でテンポよく歩く。腕は後ろに引くことを意識する。横断歩道などで止まったときは、かかとを上げ下げしたり大きく伸びをしたりして、体をほぐす。ヨガインストラクターの江崎智代さんの助言を受けながら歩いていると、うっすらと汗をかいてきた。

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 イベントは、9月に始まった「中洲天神ウオーキング」。主催は、東京に本部を置くコンサルティング会社「日本健康経営第一ファーム」だ。

 同社は、経済産業省が働き方改革の一環として進める「健康経営」の啓発を担う。健康経営とは、法人が従業員の健康保持・増進を通じて社内の活力向上や生産性向上を図る取り組みだ。生活習慣病予防やメンタルヘルス対策、ワークライフバランスの推進など一定要件を満たせば、国から「健康経営優良法人」として認定される。福岡県内では本年度、81法人が認定されたが、首都圏や近畿圏に比べ認知度は低く、ウオーキングイベントは健康経営を浸透させる試みでもある。

 出発地点のビル4階まで階段を上り、約20分間のウオーキングは終了。参加者は「体がほぐれた」「天神が運動の場になるとは意外だった」「街の変化や季節の移ろいを感じられて楽しかった」とそれぞれの「発見」に声を弾ませた。記者自身も、疲労より心地よさが勝った。江崎さんも「一駅歩いてみよう、職場や家族も誘ってみよう、という広がりにつながれば」と期待を寄せる。

 体験後、いつもはバスに乗る帰途をすがすがしい気分に任せて歩いた。今後も、無理せず楽しく身も心も軽やかに、「ちょっとした運動」を継続していこう。 (田中仁美)

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 中洲天神ウオーキング 毎月第2、4水曜日に実施。午後6時半までに福岡市博多区中洲5丁目の松月堂ビル4階「日本健康経営」福岡事務所に集合。コース途中で参加の場合は、タスキを目印に声掛けを。雨天の場合は、ヨガやストレッチを行う。事前の申し込みは不要。

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