ミカン狩り笑顔もたわわ 宗像の観光農園 「きめ細かい皮」「お尻の輪」が狙い目

西日本新聞 もっと九州面

 小さな子どもも簡単に手で皮をむけて、種がなくて食べやすい。値段も手頃で、これから旬を迎える果物と言えば「ミカン」。ミカン狩りのシーズンに入り、収穫体験できる観光農園も順次オープンしている。福岡市や北九州市から車で気軽に行ける福岡県宗像市のミカン農園2カ所を訪ねた。 

 10月初旬の秋晴れの週末、まず、訪れたのは「太陽園」。一年中、太陽がさんさんと降り注ぐ広大な敷地で16種類のミカンを栽培している。収穫体験ができるのは、おなじみの温州ミカンだ。

 さっそく持ち帰り用の小袋を買い求め、収穫用のはさみを借りて農園へ。まだ青い実が多いが、木の外側に実った外成(そとな)りのミカンはほんのりオレンジ色に色づいている。甘酸っぱい味を想像するだけで、口の中はつばでいっぱいになる。

 はやる気持ちを抑えながら、農園主の安部洋一さん(47)に教わった通り、「手のひらにすっぽりと入る大きさで重量感があり、もち肌のようなきめ細かい皮のミカン」をじっくり探す。約20分かけ、大小取り混ぜて23個収穫したところで、袋はいっぱいに。

 頬張ると、マイルドな酸味がすーっと鼻に抜ける。暑さの残るこの時期にピッタリのさわやかな風味。渇いた喉を程よく潤してくれる。安部さんは「秋の深まりとともに甘みを増してくる。木で熟したミカンを味わってもらえたら」と話す。

 家族連れや子連れのグループが続々とやってきた。3年前から毎年訪れているという「ママ友」グループは「低い枝にも実がたくさんなっていて、子どもが自分で収穫できる」「手頃な価格で旬を味わえるのが魅力的」と声を弾ませる。子どもたちは「ミカンの香りがする~」と大はしゃぎ。体全体で季節を感じているようだった。

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 宗像大社南側の丘陵地に位置する「なかの風の丘農園」は、その名の通り、玄界灘からの潮風が吹き抜ける4ヘクタールの畑で千本以上のミカンを栽培する。今月26日のオープンに向けて、農園主の中野栄次さん(66)、恵里子さん(62)夫妻が県道から畑に続く砂利道の整備や園内の草刈りをしていた。

 同園では、収穫体験のほかに、収穫期を迎えた木まるごと1本の収穫権を買い取るオーナー制を実施。26、27日には契約会が開かれる。親族の七五三や長寿の祝いに購入する人もいるという。

 「お尻にある丸い『輪っか』がおいしいミカンの印」と恵里子さんがこっそり教えてくれた。「輪っか」を探しながらミカン狩りをするのも楽しそうだ。自家製の野菜や焼き芋の販売のほか、バーベキューを楽しむこともできる(要予約)。

 大地の恵みを味わい、季節感を満喫できるのも生産地ならでは。この秋の行楽にオススメです。ただし、日焼け対策はくれぐれも万全に。
 (田中仁美)

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 ▼太陽園 福岡県宗像市用山411-16。開園は12月25日(水)ごろまでの午前9時~午後5時。無休。入園無料。園内での試食は不可。持ち帰り用の大袋1100円、小袋550円。問い合わせ、団体の予約は同園=0940(37)2957。

 ▼なかの風の丘農園 福岡県宗像市田島1759。開園は26日(土)~12月8日(日)午前10時~午後4時。火曜休園(予約があれば開園)。入園料は小学生100円、中学生以上200円で試食付き。持ち帰り分は1キロ320円で量り売り。バーベキューセット(焼き網、ドラム缶こんろ、トング)は500円で貸し出す(要予約)。ミカンの木のオーナー権は4000円からで、開園期間中の現地契約のほか、11月10日(日)までは電話でも受け付ける。問い合わせ、予約は同園=090(8839)4243(午前11時~午後9時)。

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