高倉式コンポスト普及活動10年 北九州市民講座受講生6千人 「生ゴミ削減浸透を」

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介

 北九州市が、生ゴミを家庭で手軽に堆肥化できる「高倉式コンポスト」の普及活動を始めて、今年で10年が経過した。これまでに市などは市民向け講座を約170回開き、受講者は延べ約6千人に上る。

 今月上旬、若松区のJA北九市民農園であったコンポストの講座には、市民約20人が出席。市民1人当たり1日約500グラムの生ゴミを出していることや、コンポストが満杯になっても上半分の堆肥を取り出し、生ゴミを再び加えることができることなどを学んだ。参加した若松区の30代女性は「手軽にできるので始めたい」と話していた。

 市などによると、高倉式コンポストは、環境問題などを研究する若松区の高倉弘二さんが2000年ごろ、勤務していた企業の海外技術協力事業を通じて開発。家庭で容易に実践でき、ごみによる深刻な衛生状況にあったインドネシア・スラバヤ市では、生ゴミの大幅削減につながったという。

 作り方は、買い物かごの内側にカーペットを貼り、腐葉土と米ぬかを入れる。続いて、脂質や炭水化物を分解する乳酸菌が入ったヨーグルトなどの食品、キノコの根元などを投入し、数日間おくと完成する。

 完成した「発酵床」が生ゴミを分解。コンポストから取り出した堆肥は家庭で不要な場合、市環境ミュージアム(八幡東区)が引き取る。市の担当者は「環境都市として、廃棄物削減の意識が市民にもっと浸透してほしい」としている。 (岩佐遼介)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ