壁画制作、世界を笑顔に ミヤザキさん 22日、福岡市で活動報告

西日本新聞 ふくおか版 石田 剛

 世界のさまざまな場所で壁画制作を通じて現地の人々と交流する活動を続ける画家、ミヤザキケンスケさん(41)=佐賀市出身=が22日、福岡県内で初めての活動報告会を福岡市中央区の市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」で開く。参加型の催しもあり、国や言語の違いを超えるアートの魅力を伝える。

 ミヤザキさんは筑波大大学院芸術研究科の修士課程修了後、ロンドンで画家として活動。2006年に、ケニアのスラム街にある日本人が運営する学校で、子どもたちと壁画を描いて喜ばれたのを機に、「Over the Wall(壁を越えて)」と銘打って東ティモールやウクライナなど5カ国・地域で参加型の壁画制作を続けてきた。

 「絵を通して現地に笑顔を生みたい。人種や宗教など背景が違う人でも一緒に楽しむことができ、形が残るので愛着もわく」とミヤザキさん。描く題材は現地で話しあって決める。ウクライナでは地元の童話を基に、大きな手袋の中に多様な民族が入る絵に。エクアドルの女性刑務所では、受刑者が選んだ花を並べた。

 描く絵は毎回違っても、共通するのは鮮やかな色使いだ。初めに描いたケニアの壁画の反省がある。当初、日本を意識して描いた竜の絵は子どもたちが怖がって近寄らなかったが、リクエストに応じて動植物を明るい色彩で描くとどんどん人が集まってきた。「どうせやるならとことんポジティブな絵にしよう」と方向性が定まった。今では制作の依頼が寄せられるようになり、来年はパキスタンでの活動を予定している。

 22日の報告会は午後3~5時。これまでの活動を写真で紹介し、大人も子どもも楽しめる簡単な絵のワークショップも行う。ミヤザキさんは「日本であまりなじみのない国や地域のことを知る機会にもしたい」。参加無料。問い合わせはoverthewall.fuk@gmail.com (石田剛)

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