香港民主派伸長が焦点 区議選、1000人立候補届け出

西日本新聞 国際面 川原田 健雄

 【香港・川原田健雄】11月24日に投票される香港の区議会(地方議会)議員選挙の立候補届け出が17日、締め切られた。全18区の計452議席に4年前の前回より100人以上多い千人余りが立候補を届け出た。住民が直接投票する区議選は民意を反映しやすいとされ、相次ぐデモで「反中」機運が高まる中、民主派がどこまで議席を伸ばすか注目される。

 区議選は452の小選挙区で争われる。従来は地域の有力者が選出されるケースが多く、親中派議員が全体の約7割を占める。ただ、今回は約413万人が投票に必要な選挙人登録を済ませ、前回より約44万人増えた。4カ月以上続く抗議活動が民主派への追い風になるとみられる。初の投票となる男子大学生(20)は「民主派に1票を投じようと登録した」と話した。香港メディアによると、前回68あった無投票の選挙区は2に減少する見通しだ。

 今回の立候補者にはデモ参加者が数多くいる。その一人、広告デザイナーの張文竜さん(31)は西部の選挙区で初めて立候補。「近年は若者の政治参加が限られていた。各党派と力を合わせて当選を勝ち取りたい」と意気込みを示した。

 南部の選挙区では2014年の民主化デモ「雨傘運動」で学生リーダーだった黄之鋒氏(23)が立候補した。これまで立法会(議会)議員選挙では民主派の立候補が認められないケースが相次いでおり、選挙管理当局の判断が注目される。

 行政長官選挙の有権者となる選挙委員1200人のうち117人は区議の互選で決まる。区議選で民主派が大量当選すれば、次期行政長官選挙に影響を及ぼす可能性も出てくる。

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