エコ飼料で美味ポーク 熊本農高生「シンデレラネオ」開発 食品廃棄物削減、低コスト

西日本新聞 熊本版 丸野 崇興

 県立熊本農高(熊本市南区)の畜産科の生徒たちが、食品製造の過程などで無駄になる廃棄物だけで作ったエコな発酵飼料を与え、うま味成分が豊富な豚肉を開発した。22~24日に東北地方で開かれる日本学校農業クラブ全国大会に九州代表として出場し、活動の成果を発表する。

 同校は2017年度から、餌代を抑制しようと食品廃棄物を活用したオリジナル飼料を製造し、この飼料を与えて低コストで高品質な豚肉「シンデレラポーク」を生産している。

 昨年度からは飼料と肉の質をさらに高めようと、余った納豆や米粉、テングサ、緑豆、パンを地場業者から無償や低価格で提供してもらい、栄養価や配合の割合、発酵期間の異なる延べ52通りの飼料を比較。食品廃棄物100%の新たなエコ飼料にたどり着いた。

 子豚10匹にこの飼料を与えたところ、市販の飼料で育てた子豚に比べ、出荷の目安となる体重110キロに育つまでの期間を15日ほど短縮できた。肉のおいしさの指標とされるリノール酸が2倍、リノレン酸は4・5倍にアップしたという。

 8月末に畜産関係者を招き同校で開かれた研究発表会では、生徒たちが(1)協力企業6社の廃棄物を4割削減して処理経費を計200万円抑制(2)畜産農家9軒にエコ飼料を普及-といった成果を報告。その後の肉の試食会でも「味を付けなくてもおいしい」と好評だった。

 同校は、新しいエコ飼料で育てた豚を「シンデレラネオポーク」と命名。商標登録を申請しており、ブランド化を進める。生徒たちは「エコ飼料の利用を広げて食品廃棄物の削減につなげつつ、肉の販路拡大にも取り組みたい」と意気込んでいる。(丸野崇興)

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