天神ビブレ 来年2月閉店 再開発「ビッグバン」中核に 若者文化発信し38年

西日本新聞 一面 仲山 美葵 木村 貴之

 若者向けのファッションテナントが集まる福岡市・天神の商業施設「天神ビブレ」が、2020年2月中旬に閉店することが18日、関係者への取材で分かった。隣接する天神コア、福岡ビルと一体再開発し、24年春に大型複合ビルに建て替える計画。市が進める都心部の再開発促進策「天神ビッグバン」の中核プロジェクトで、地権者との協議が注目されていた。

 天神ビブレは地下2階、地上8階で、延べ床面積約1万7500平方メートル。現在はイオングループのOPA(千葉市)が運営。ファッションや雑貨のほか、吉本興業の常設劇場など約70のテナントが入る。1976年にニチイ天神店としてオープンし、82年に天神ビブレに業態転換。隣接する天神コアとともに多彩な若者文化を発信してきた。

 建設前にあった因幡町商店街の商店主らが主な地権者で、一体再開発を主導する西日本鉄道は、各地権者と買収や賃借交渉を進めるとともに、OPAとも閉店時期について協議してきた。関係者によると、一部に地権者が直営するなどしている店もあり、最終的な閉館時期は調整中という。

 再開発後の大型複合ビルは地上19階、地下4階建て。天神ビッグバンの高さ制限緩和で、約96メートルの高層ビルとなる。商業施設やオフィス、ホテルなどが入る見通し。西鉄が所有する福岡ビルは既に解体工事に入っており、天神コアは20年3月に閉店する。 (仲山美葵、木村貴之)

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椎名林檎育てたロック殿堂、今は「笑い」の発信拠点に

 天神ビブレは、天神の若者文化の発信拠点でもあった。

 ビルの業態転換で天神ビブレが開業した1982年、8階に誕生した「ビブレホール」はライブハウスとして稼働。ホール面積約200平方メートルの小規模ながら音響設備に定評があり、「ミスターチルドレン」や「ナンバーガール」、福山雅治さんら人気アーティストが相次いで来演し、ピークの90年代は年間千組前後のバンドがステージに立った。

 福岡育ちのシンガー・ソングライター、椎名林檎さんが常連客として来場していた時期もあったといい、「林檎を育てたロックの殿堂」として全国に名をはせた。

 昨年9月には吉本興業福岡支社(福岡吉本)の常設劇場「よしもと天神ビブレホール」としてリニューアル。福岡吉本の若手芸人らが登場するステージが連日開かれ、かつてのロックの殿堂は「笑い」の発信拠点に生まれ変わった。 (木村貴之)

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