日本と南アフリカ「どっちも頑張れ」 キャンプ地・鹿児島市 「白熱した試合を」

西日本新聞 夕刊 上野 和重

 ラグビーワールドカップ(W杯)の準々決勝で20日、日本代表と対戦する南アフリカ代表は鹿児島市で事前キャンプを行った。4年前のW杯初戦で、日本は南アに「スポーツ史上最大の番狂わせ」といわれる勝利を収めた。世界最高峰の舞台で再び対決する両雄に列島が沸騰する中、鹿児島市民は温かなまなざしでキックオフを心待ちにしている。「どっちも頑張れ」。両代表にエールを送る。

 「最高のシナリオ」。南ア代表が宿泊したサンロイヤルホテルの増永陵平さん(47)は日本代表との対戦を歓迎する。キャンプ中(9月7~12日)は13階レストランを開放し、選手はキャンプ地決定のポイントとなった桜島の眺望を楽しんだ。

 ロビーに選手全員のサイン入りジャージーを飾り、日本戦が決まると、急きょホテルでのパブリックビューイングも企画した。ラガーマンだった増永さんは「ラグビーは両チームのファンが一緒になって応援するのが特徴。両国のジャージーを着た市民が集まって、盛り上がってほしい」と期待する。

 事前キャンプでは、鹿児島大ラグビー部が補助員として練習を手伝い、壮行会で「ARIGATO GANBARE」と書いた色紙を贈った。1年の藤野恭之さん(18)は「スター選手と撮影した写真は宝物。どっちが勝っても喜びたい」。

 市は昨年5月のキャンプ地決定後、南アの食や文化を紹介するイベントを開くなど官民一体で歓迎ムードを高めてきた。公開練習は平日にもかかわらず、約5千人が訪れた。

 選手は桜島観光やサイン会で市民と交流した。市スポーツ課の堀之内勇課長は「ラグビーファンが増えたのは間違いない」と手応えを感じる。同課職員は、南ア代表の応援ポロシャツ姿で仕事をしている。

 南ア戦でも日本代表の先発メンバーに市出身の中村亮土選手が選ばれた。堀之内課長は「どちらを応援するかうれしい悩み。白熱した素晴らしい試合を期待したい」と力を込めた。 (上野和重)

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