「がんを予防する食生活」紹介 中野・中村学園大教授が講演

西日本新聞 医療面 井上 真由美

 がん治療中や再発予防に適した食生活を考える講演会「がん患者の栄養と食生活」が5日、福岡市・天神であった。腫瘍内科医でもある中村学園大栄養科学部の中野修治教授が食生活とがんリスクについて解説。「野菜や果物などを多く含む食事パターンにし、健康的な体重に減量して維持しよう」と呼び掛けた。

 福岡県内のがん患者団体ネットワーク「がん・バッテン・元気隊」が主催し、約70人が参加した。日本ではがんは死因の1位で、高齢化に伴ってがんによる死亡者数は増え続けている。2016年に新たにがんと診断された人は約99万5千人で、大腸、胃、肺の順に多い。原因として食生活の欧米化も指摘されるが、米国やドイツ、フランスはがん死亡率は低下傾向にあるという。

 中野教授は、米国では禁煙とがん検診による早期発見に加え、野菜と果物を多く食べるなどの食生活改善に取り組んだことで、がん死亡率が下がったと説明。植物性食品を多く含む食事は発がんリスクを下げ、肥満はリスクを高めると指摘した。一方、がん治療中の患者は栄養バランスの取れた食事で十分なカロリーを摂取し、体重を減らさないよう注意した。

 その上で、中野教授は「日本食は低カロリーで野菜や魚介類が多く、一品一品の量が少ないなど、がん予防や健康長寿に適している」と締めくくった。

 (井上真由美)

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