「中東と日本つなぐ」 駐レバノン大使が抱負 福岡市出身・大久保氏

西日本新聞 ふくおか版 江藤 俊哉

 駐レバノン大使として11月に赴任する大久保武氏(61)=福岡市出身=が西日本新聞の取材に応じ「進取の気性に富み海外にオープンなレバノン人は、福岡人と似ている。中東と日本をつなぐのが私の仕事だ」と抱負を述べた。

 レバノンは中東の地中海沿いにあり、シリアやイスラエルと国境を接する。面積は約1万平方キロメートルで岐阜県と同規模。人口は約610万人で、イスラム教徒のほかキリスト教徒も多い。

 大久保氏は1982年、外務省に入省。学生時代から強い関心のあった中東地域を志望し、シリアやイスラエル、サウジアラビアなどの日本大使館で勤務。2015年4月から4年余りパレスチナ関係担当大使を務め、パレスチナの国づくり支援に現地で携わった。

 大久保氏によると、中東では敗戦による荒廃から復興した日本人への評価が高く「日本の経験に学びたい」という声が多い。また、特定の国と敵対関係にない日本による支援は「隠された意図がない」として信用されるという。

 日本人には、中東は石油生産地以外のなじみは薄いが「中世には長く世界最高水準の文化を誇った多様性に富む地域」。人々は「つながりを重んじ、いったん信頼関係を結べば友情は生涯消えない」という。

 レバノンではエネルギー関連の大規模なインフラ整備事業が進行中。首都ベイルートには100軒以上の日本料理店があるという。「日本企業の進出支援も実施すべき大きな課題だ」と話した。 (江藤俊哉)

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