グッドデザイン賞「公共建築」 九文小中校、内装木のぬくもり 県庁と緑地、憩いの場防災機能

西日本新聞 長崎・佐世保版 竹中 謙輔 西田 昌矢

 2019年度グッドデザイン賞の「公共の建築・空間」で、九州文化学園小学校・中学校(佐世保市花園町)、県庁と一帯の防災緑地(長崎市尾上町)が選ばれた。

 九州文化学園小中学校は旧花園中の校舎を改修し、今年4月に開校した。内装は木のぬくもりを生かしたデザインが特徴的。子どもたちが使う机も木製で、台形(美術室)や六角形(理科室)、勾玉(まがたま)の形(特別活動室)があり、話し合いや観察などの授業内容に応じて組み合わせたり離したりすることができる。

 図書室は空間を広く見せる工夫を凝らした。教育の柱に据える日本文化を学ぶ茶室も備え、校舎にアクセントを加えている。設計は主に神奈川県の日比野設計が担当。審査では「家具のデザインに注力することに徹し、ローコストながら効果的な改修に成功した」と評価された。

 百津真人校長は「子どもたちが伸び伸びと学習できる環境となった。校舎も児童、生徒の表情も明るい」と受賞を喜んでいる。

 県庁、県警の本庁舎と防災緑地(1万4千平方メートル)は、長崎港に面した埋め立て地に2017年12月に完成した。親しみやすい空間デザインと防災の機能性を併せ持つ。

 「おのうえの丘」の愛称がある防災緑地は、普段は市民の憩いの場で、非常時は救援物資の運搬拠点や一時避難所となる。マグニチュード6・9の直下型地震に耐えることができる。

 県庁舎のエントランスホールは4階部分まで吹き抜けで、2階テラスや8階の展望台からは長崎港の景色を楽しむことができる。各階の共有机がある一角は、高校生の勉強場所として人気だ。都市政策課の舩越一成課長補佐は「予想以上に県民が訪れている。これからも身近な場所であり続けたい」と話した。(竹中謙輔、西田昌矢)

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